知恵袋
BAG OF WISDOM

間違った保存方法は品質低下に

お茶は直射日光や温度、湿度などの影響を受けやすく、開封した瞬間から徐々に品質が低下していきます。特に酸化が進むと味や香りが落ち、色も褐色に変化してしまいます。また、においを吸着しやすい特性があるため、保存場所はとても大切です。保存時にちょっとした気遣いがあれば、本来の旨みを最後まで味わえます。

お茶の変質の主な5つの原因

お茶の美味しさを長く保存するために重要になるのが、酸素、熱、光、湿気、匂いです。劣化を早める5つを知ることで美味しさを保つことができます。

密閉容器またはジッパー袋に保存

開封したパッケージは、袋の中の空気を抜き、口を何度が折って口を閉じ、空気や他のにおいにふれないよう茶筒やファスナー付きジッパー袋など、密閉できる容器を利用しましょう。茶筒に入れる場合は、光や湿気を通さないものを選びましょう。乾燥材や脱酸素剤を一緒に入れておくとより鮮度を保つことができます。

2週間ほどで飲み切るのが理想的

お茶本来の香りや味を楽しむためにも、開封後は早めに飲み切ることが大切です。目安は2週間~1カ月ほどです。密閉容器で保存していても、開閉を繰り返すうちに少しずつ品質に影響を与えます。お茶を購入するときは、2週間~1か月ほどで飲み切れる50g~100gの少量単位で購入するのがおすすめです。

温度変化の少ない冷暗所で保存を

特に気をつけなければいけないのは、温度変化と移り香です。お茶は急激な温度変化を嫌います。温度変化により生じた水滴が茶葉に付くと酸化が急激に進むので、必ず冷凍庫→冷蔵庫→常温の順に少しずつ温度に慣らしてから袋を開けるようにしてください。開封したお茶を冷蔵庫にいれるときは、2重、3重に密封してから入れましょう。冷蔵庫から出したあとは常温で放置後に戻すのを忘れないようにしましょう。

風味が劣化してしまったら自家製ほうじ茶

開封後のお茶が飲みきれずもう古くなってしまった、保存している間に風味が落ちてしまった、でも捨てるのは勿体無い、なんてこともあると思います。そんな時はフライパンにアルミホイルやクッキングシートを敷いて、焦げないように茶色になり、香りが出るまで弱火で炒ってあげると自家製のほうじ茶の完成です。そしてほうじ茶は常温保存で大丈夫です。ただし香りは炒りたてが一番強く、徐々に薄くなっていくので香ばしい香りを楽しむためには、できるだけ早めにお飲みいただくか、少しずつ炒るとおすすめです。
風味が変わって別の味を楽しむことができます。

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