お茶の品種
TEA VARIETIES
さえみどり
天然玉露とも呼ばれる「あさつゆ」と全国で最も多く栽培(7割以上)されているメジャーな「やぶきた」をかけ合わせて誕生しました。「さえみどり」の魅力は優れた品質にあります。鮮やかなグリーンの水色と、上品な香り、渋みが少なく、旨み(成分)が非常に多いというのが特徴。さえみどりの深蒸し茶は、見るだけでもうっとりするような、何とも言えない綺麗なグリーンです。やさしい口当たりと濃厚ながら、上品な甘み、旨味が口いっぱいに広がります。お茶のサラブレッド的品種と言えそうです。
さえみどり
さえみどり
あさのか
鹿児島県の茶業試験場で1996年に生まれたあさのか。「やぶきた」に中国種をかけあわせたもので、現在は産地を象徴する品種の一つになっています。全体的に香り、味、すべてにおいて優秀でありながら、バランスが取れてまとまった印象があります。フルーツのように甘くてさわやかな香りと、しっかりとしたうま味、ほのかな渋味・苦味など、さまざまな要素を持っているので、きっと飲みごたえを感じるでしょう。
あさのか
あさのか
あさつゆ
水色がよく、独特の香り・味が特徴で、上品な香り、甘みのある味わいが特徴。甘味や旨味が強く渋味が少ないため「天然玉露」と呼ばれています。青みがかった美しい緑色の水色と、甘味と旨味が堪能できます。あさつゆの煎茶は、高温のお湯で淹れても渋みや苦みが出にくいのが特徴で、淹れたときに上品な香りがふわっと立ち上がりスッキリとした爽やかな口当たりと苦味が少なく、濃い旨味と優しい甘味を感じることができるのも特徴です。
あさつゆ
あさつゆ
ゆたかみどり
収穫時期が早く、早生品種として早場産地である鹿児島県で栽培が広がりました。カテキン類の含有量が多く、苦味や渋味が強いのが特徴。そのため、収穫前の茶葉に覆いをかけて日光を遮る被覆栽培を行なったり、蒸し茶に製造しすることで、まろやかな甘みが特徴です。
ゆたかみどり
ゆたかみどり
さきみどり
希少品種。宮崎県で誕生しました。クロロフィル含有量が「やぶきた」の 1.5倍程度あり、色沢が鮮やかな緑色。水色も美しい澄んだ濃緑になるのが特徴です。スッキリとした爽快な香気と、やわらかく温和な滋味を兼ね備えた味わいが特徴です。
さきみどり
やぶきた
お茶の国内栽培面積のうち約8割を占めると言われる、 日本茶の代表品種が「やぶきた」です。1908年に静岡の杉山彦三郎によって発見され、収穫できる量・品質ともに高水準の優良品種として、長らく日本のトップ品種に君臨しています。味わいは旨味と渋みのバランスが良く濃い味わいで、「これぞ日本茶」というおいしさを感じられる品種です。
やぶきた
かなやみどり
静岡県在来6号「S-6」と、日本茶界の王様「やぶきた」の交配によって静岡県金谷で誕生した、優良品種の一つです。穏やかでミルキーな甘い香りで、ナチュラルな優しい香りが絶妙な品種茶となっています。有名な茶葉とは異なり、マイナーですが密かに人気の高い品種です。
かなやみどり
おくゆたか
「ゆたかみどり」と「F1NN8」と交配して誕生し、1983年に茶農林34号として品種登録されました。(「F1NN8」は「たまみどり」の選抜種です。)希少な晩生品種の一つで、品質が素晴らしく、優雅な香気と強い旨み、甘みは品種の中でも、トップクラスです。生産量も全体の1%未満であり、希少品種で、一般のお店では、中々見かける事はありません。
おくゆたか
おくゆたか
おくみどり
「やぶきた」と「静岡在来16号」をかけ合わせて作られた品種です。クセがなく味はまろやかで苦味が少ないのが特徴です。茶葉は深みのある緑色、晩生であることが「おくみどり」という名前の由来です。スッキリさわやかな香り、味は甘味、渋味ともに強くなく、弱くもないので飲みやすいお茶です。
おくみどり
べにふうき
「べにほまれ」を母親に、「枕Cd86」を父親に交配されました。1993年に命名登録され、1999年に品種登録されました。日本の紅茶品種であり、最近ではその機能性から緑茶での注目が集まっています。最大の特徴は、「メチル化カテキン」と呼ばれる成分を豊富に含んでいるところにあります。このメチル化カテキンは、1999年に抗アレルギー作用を持っていることが明らかになった成分です。紅茶での品質は花のような香気と渋み甘みを持つ高品質な紅茶を作ることが出来ます。メチル化カテキンは茶葉を紅茶に加工すると、酸化酵素の働きで消失してしまうことが分かっています。また、メチル化カテキンは成熟している葉に多く含まれており、茎には含有していないことも明らかになっています。したがって、メチル化カテキンを効率よく摂取するためには、紅茶ではなくて緑茶や包種茶を飲用する必要があると言えます。
べにふうき
べにふうき